2020-07-13
ディレクターズ・カンパニー作品について

2020年7月11日 文化通信より

故・宮坂氏他、ディレカン4作品の著作権購入

1992年のディレカン倒産後、一部製作作品の出資部分の著作権は「ファースト・ドリーム社」に権利が移行していたが、生前の宮坂氏と映画制作会社「ダブル・フィールド」(代表:平田樹彦)は昨年春、この著作権をファースト・ドリーム社から購入した。

タイトルは『台風クラブ』『東京上空いらっしゃいませ』『ドレミファ娘の血は騒ぐ』『逆噴射家族』の4作品。ディレカン倒産後、同社が製作した11作品の映画の著作権は散り散りになっており、共同で購入したダブル・フィールドの平田氏によると、4作品ながら宮坂氏は(買い戻すことができて) “念願が叶った” と喜んでいたという。今後二次使用展開については、宮坂氏の遺族と話しながら決めていきたいと平田氏は話している。

ディレカンは、1982年6月長谷川和彦、石井聰亙(現・石井岳龍)、井筒和幸、池田敏春、大森一樹、黒沢清、相米慎二、高橋伴明、根岸吉太郎の若手9人の監督をメンバーに設立された映画制作会社。『人魚伝説』(84年)、『ウホッホ探検隊』(86年)、『光る女』(87年)、『東方見聞録』(92年)など11作品の映画を製作し、1992年5月に倒産した。

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